中国語教室はここ数年でドンドン増えています。英語教室の付属でくっついているようなところもあれば、中国人の経営するところもありますし、実態は様々です。よいところにあたるヒントをお教えします。
1 講師が留学生のアルバイトではないか?
”中国人であれば中国語を教えられる”、というものではありません。日本人にとっても同じですね。こんにちは~、ありがとう~、さようなら~などを教えた後は、何をどうやって教えますか?母国語を系統的に外国人に教えるには、きちんとした訓練が必要です。留学生はあくまでアルバイト感覚の方が多いですから、このような人たちを講師として雇用しているところはプロ意識が足りないと思われます。
2 カウンセリング担当者はきちんと中国語を勉強しているか?
英語教室をメインでやっている教室に多いパターンですが、カウンセリング担当者が中国語を勉強したことがない!中国ビジネスに携わったことがない、中国に住んだことがない!という有り得ないことが実際多く見られます。
学習者の伸びている中国語にシフトした英語教室、または英語教室のなかに中国語教室を併設しているところは本当に中国語を教えるプロがいるかどうか注意が必要です。カウンセリング担当者が中国語を知らずして、有益なアドバイスができるとは思えません。またカウンセリング担当者が中国人の場合も同様です。日本人が中国語を学ぶにあたって、苦労するポイントをよくわかっているのは同じ日本人カウンセリング者です。日本語を学ぶ中国人に、日本人が有益なアドバイスができますか?説得力がありません。尚、カウンセリング担当者を置いていないとこは論外です!
3 月謝制であるかどうか?
最初に大量にチケットを買わせるようなところは気をつけたほうがよいと思います。英会話スクールは、”最初にたくさん払って頑張るぞ~~!”と始めたけれど、三日坊主だったり、レッスンがつまらなかったりして途中で辞めた人たちで成り立っていたのです。みんながみんな最後まで続けていたら、最初から成り立たないビジネスモデルです。駅前の一等地に場所を借りて、テレビのCMなどのお金はとても出てきません。月謝制は最初に大きなお金がかからないですから、気軽に始めることができます。また、損をするお金もないために辞めることも簡単です。毎月お金を収めるのですから、その都度”このお金に見合う成果が上がったか”を”検証”することになります。その検証を受ける覚悟があるところが月謝制を選択しているといえるでしょう。
旅行に使う程度、簡単な日常会話などのエントリーレベルの習得は中国語に関して言えば、そう難しいことではありません。英語のように時制が複雑ではありませんし、フランス語のように動詞の語尾が不規則に変化したり、日本語のように同じ漢字でいろいろな読み方をすることはあまりありません(一部の例外除く)。
比較的シンプルな文法で出来上がっているのが中国語だと言えます。土台となる発音(ピンイン+声調)をマスターし、骨組みとなる文法をきちんと押さえる。そして、壁となる語彙力をUPさせれば立派な家の完成!となるのですが、中級から上級へ進むために圧倒的に必要なのが、この語彙力のUPです。
語彙力をつけるためには、多読&”多听”が欠かせません。また理解した単語を実際使えるようになるためには、”作文”が有効と考えます。作文力を鍛えることによって、”話す”力も自然にUPします。これら一連の作業にはやはり、ある程度の時間が必要なのです。
中国語は初級~中級レベルの人が圧倒的に多く、その”中級の壁”を越えて上級に上がれる人は実はあまり多くありません。その中級の壁に挑戦し、上級へ上がろうとする生徒さんがどれくらいいるか、それを熱心に、効率的に指導し、サポートする老師がどれくらいいるか、 このことが中国語教室の真の実力を測るバロメーターとなると思われます。
半年~1年程度で辞めていく生徒さんが圧倒的に多いような学校は中級の壁へ挑戦する意欲を生徒さんに持たせられないところだと考えてOKです。長く熱心に勉強する生徒さんが多数いらっしゃるようなところは、本物の実力が身につく可能性が高いと思ってよいでしょう。せっかく時間とお金をかけて中国語を勉強したいと思って下さった方のために、以上参考になれば嬉しく思います。中国語は益々需要が増し、本物の実力を身につけられた方は、きっと近い将来活躍の場が広がることと思います。
大変に思うことも少なくないと思います。
もうムリだ!辞めたい!と思うこともあるかもしれません。(私も実際、学んでも学んでも遭遇する新しい単語&成語に絶望的な気持ちになったことは一度や2度ではありません。)そういったときは少しゆっくりスピードを緩めてもよいと思います。
また環境や出会いによってモチベーションが上がってきたときに、集中してすすめればいいのです。ただ、せっかく始めたものを完全に辞めてしまうと、これまでの苦労は無駄になってしまいます。マイペースで結構ですので、何かしら中国語に触れ続けてください。
Cーpopでもドラマでもよいと思います。
そうすれば道は開けます。
一緒に頑張りましょう~